錠剤をお湯に溶かすと、
まず微細な炭酸ガスが発生
炭酸ガス
carbonic
高濃度の重炭酸イオンが
24時間安定して湯中に溶ける
重炭酸イオン
bicarbonate ion
hydrogen ion
水素イオン
錠剤をお湯に溶かすと、
まず微細な炭酸ガスが発生
炭酸ガス
carbonic
高濃度の重炭酸イオンが
24時間安定して湯中に溶ける
重炭酸イオン
bicarbonate ion
hydrogen ion
水素イオン
bicarbonate of soda
重曹
保温効果を高め、
不要な垢を取り除く効果
citric acid
クエン酸
疲労回復効果を高め、
古い角質を溶かし生まれ変わらせる
水道水の残留塩素を中和除去し、
美肌効果もUP
ビタミンC
vitamin c
bicarbonate of soda
重曹
保温効果を高め、
不要な垢を取り除く効果
citric acid
クエン酸
疲労回復効果を高め、
古い角質を溶かし生まれ変わらせる
水道水の残留塩素を中和除去し、
美肌効果もUP
ビタミンC
vitamin c
病気にならない工夫
”食生活”と”香り”には特に注意を
もりぐち鍼灸院 院長
森口 稔 さん
信子 さん
2018.04.08
東京都渋谷区本町にて、ご夫婦で鍼灸院を営んでいらっしゃいます。
痛くない針治療、そして『局所の痛みを取るだけでなく、身体を治す自然治癒力を高め、根本原因から症状を改善する』治療方針で、日々多くの患者さんの悩みを解決されています。
穏やかで優しい院長先生と明るく親しみやすい信子先生、そして身体だけでなく心までリラックスさせてくれる温かな人柄が魅力的でいらっしゃいます。
今回は、そんなお二人にインタビューをさせていただきました。
首が一番大事
脳からの大切な神経が通っている場所
--- もりぐち鍼灸院に来院される方は、どんな症状でいらっしゃる方が多いのでしょうか?
森口稔:鍼灸院なので、一番多いのは首・肩こり、腰痛です。それだけでなくプラスアルファでめまい・動悸・吐き気がを伴ってくることがあって、自律神経失調症と思われる症状を訴える場合もあります。
それは首・肩が凝っていることからきていて、問題は首にあるわけです。何故かと言うと、首には内臓をコントロールする自律神経(迷走神経)が通っているため、首が凝ることで神経を圧迫し様々な症状(※3)が出てきます。
(※3)自律神経失調症による様々な症状とは?
自律神経失調症の症状は様々。しかも複数の症状が同時に発生することもある。主な症状としては、頭痛、めまい、耳鳴り、多汗、食欲低下、倦怠感などの体の症状。情緒不安定、無気力、集中力低下などの精神的な症状がある。
--- 自律神経とはどんな役目を果たしているのでしょうか?
森口稔:自律神経(※4)は呼吸・血液の循環・体温調整・消化・分泌・排泄など、体の生命維持に関わるあらゆる働きをしている大事な神経です。
実は、神経にはいくつかの種類があって、手足を動かす時に使われる”運動神経”は自分が意識して『身体を動かそう』としていますが、”自律神経”は自分の意思でコントロールすることができず神経そのものが自律してやっているわけです。だから自律神経が乱れるといろいろな症状が出てくるんですね。
例えば、血液の循環でいうと脳の血流が悪ければ”めまい”だったり、心臓であれば”動悸”だったり、体温調節がうまくできなければ”ほてり”だったり、消化もうまくいかなくなると”吐き気”や”便秘”だったりですね。」
(※4)自律神経とは?
交感神経と副交感神経という正反対のはたらきをする2つの神経から成り立っているのが自律神経。二つのバランスがよく働くことで健康を維持している。
・交感神経…活動している時、緊張している時、ストレスを感じている時にはたらく
・副交感神経…休息している時、眠っている時、リラックスしている時にはたらく
この2つの神経は、シーソーのように交互にはたらく。昼間は交感神経がはたらき、活動しやすい状態にする。夜間は副交感神経がはたらいて、昼間の活動での活動での疲労やダメージを回復する。
逆に副交感神経がはたらく時間が短ければ、体がじゅうぶん回復できずに、疲れがとれない、体が重たい、目覚めが悪い、肩や首がこる、めまい、微熱など、さまざまな不調があらわれてくる
森口稔:呼吸は、自分の意思で早くしたり遅くしたりできますよね。ゆっくり呼吸をすると副交感神経が優位になって、リラックスすることができる。反対に交感神経は活発に動かそうという高ぶった状態。だから緊張した時には、『深呼吸をしよう』といわれるんです。
自律神経のバランスが崩れるということは、交感神経と副交感神経のバランスが乱れてしまうことと言えるでしょう。
唯一、自律神経に直接作用できるのが、呼吸ということです。だから夜に副交感神経を優位にする為に、寝る時に深呼吸をしたり、お風呂で湯船に浸かることが大切です。
お風呂は毎日、暑い時期も絶対に入ります
身体を緩め、緊張もほぐれる
--- お風呂に入ることで自律神経を整えることができるのでしょうか?
森口稔:先ほど自律神経の役目の一つに体温調節という話をしましたが、お風呂に入って温まると身体に温度の変化が起きるので、自律神経を整える方法の一つと言えます。
--- 最近ではシャワーで済ましてしまう人も多いと聞きますが、湯船に浸かることは身体を整えるためにも必要なことなんですね。
森口信子:やっぱり湯船に浸からないと温まらないし、身体が冷えてしまいますよね。特に日本人は皮膚の状態もどちらかというとウェットだし、湿気の中にいるし、食べ物もお米はパンに比べると水分が多いし、身体自体が”湿”をもっているんですね。だからお風呂に入って汗を流したり、毛穴を開いて老廃物を出すことが必要です。先ほどから深呼吸の大切さをお話しましたが、緊張していると深呼吸もできなくなくなります。だからお風呂に入って『はぁ〜』というのがオススメです。
--- 湯船に浸かることで、身体を温めて血流もよくなり、リラックスして副交感神経も優位になり、いいことづくしですね。お二人は、毎日湯船に浸かられますか?
森口信子:絶対です!
森口稔:絶対入りますね!
森口信子:暑い時期でも湯船に浸かります。習慣だから、というのもありますね。不思議なことに精神的な病気になったり、年齢を重ねて痴呆が入ってきたりするとお風呂が嫌になるんですよ。
それだけ疲れるというのもあるし、面倒くさいという気持ちにもなってしまうんですよね。気のバランスが悪い状態だと、熱い湯船に浸かるとドキドキしてしまうこともあります。下は冷えているのに、上は火照っていて、お風呂に入ると余計に火照ってしまうんですね。
あとは、冬場に高温多湿な環境で運動をすると自律神経を苦しめるので、身体にはよくありません。夏の暑い時は身体も汗腺が開くし汗をかくからいいんですけど、冬になると本当は身体としては体温を保つ為に毛穴や汗腺を閉じ込めたいのに無理に開かせることで、冷気とかが入ってきて冷えやすくなったり、温度差で身体のバランスをどうとっていいのか、わからなくなってしまうんです。
--- お風呂はぬるめのお湯に浸かったり、急激な温度変化で身体に負担をかけないように気をつける必要がありますね。
森口信子:基本的に、お風呂は身体を緩めます。これだけ緊張した世の中だからこそ、必要なんじゃないですかね。逆にゆっくりお風呂に入れる平和っていうのも、ありがたいことですね。
患者さんは赤ちゃんから80代まで
最近は高校生のスマホ首が深刻です
--- もりぐち鍼灸院に来院されるお客さまは、どんな年代の方がいらっしゃるのでしょうか?
森口稔:鍼灸院といえば、年配の人が来るイメージがあると思いますが、最近は若い方も多く来院されます。一番は30〜40代ですが、お子さんから80代の方まで幅広いです。最近では、生後数ヶ月の赤ちゃんの治療も行いました。
森口信子:その子は3歳のお兄ちゃんの治療で予約をしていて、一緒に来た赤ちゃんがコンコン咳をしてたから診ることになったんですね。お子さんだとアトピーや中耳炎(※1)の症状で来院される子が多いです。
(※1)中耳炎とは?
中耳(外から見て鼓膜の奥にある部分)に菌などが入り炎症を起こすこと。風邪をきっかけに菌が鼻から耳に入り中耳炎を引き起こすことが多く、小さいうちは頻繁に風邪を引くため、中耳炎にもなりやすいと言われている。
森口稔:昨年ぐらいから高校生も増えてきました。スマホ首の症状が深刻ですね。スマホを長時間やると目線が下がり、頭が前に傾くので、首の後ろの筋肉に負担がかかります。
症状としては、肩こりや頭痛、パニック障害やうつを引き起こしたり、電車に乗れなくなってしまったり、様々な異常が出てきます。首は脳からの神経が通っているから、一番大事なんですね。首は5〜6kgある重たい頭を支えていて、要はボーリングの玉を乗っけているようなイメージです。
そして、スマホを見るために頭を倒すと重心が前にいって、その分首の骨に全部負担がかかり、本来ある首のアーチがなくなってストレートネックになってしまう。そうすると頭の重さがダイレクトにかかるので、頚椎(※2)そのものが正常な状態ではなくなってズレてしまいます。
(※2)頚椎とは?
椎骨の一部で、頭を支えるための骨。首の骨のことを指す。第一頚椎から第七頚椎までの7つの骨で構成されている。
(※補足)当記事内では、解説をわかりやすく為『頚・頸(くび)』のことを『首』と表記しております。
日常用語では頭と胴体の間の部位を『首』といいますが、医学用語では『頚または頸』を使います。本来『首』とは、頭と胴をつなぐ部分を含めそこから上の部分のことを指し、『頚・頸』とは頭と胴を繋ぐ細くなっている部分だけを指します。
森口信子:若い時は筋力があるから、なかなか気付かないんですよ。積み重なっていって、変形があって、血流が悪くなって、鬱っぽくなったり、症状が出てきて、ひどくなってから気付く。極端な話ですが、ご近所の方で60代くらいの方がスマホデビューをしました。
ゲームが面白くてずっとやっていたら首が痛くなってしまって…でも年を取っているから、筋力が弱っていて、すぐに症状が出たんですね。
--- スマホの普及が広まり、ストレートネックはまさに現代病と言えるかもしれませんね。親御さんにとって、いずれは子供がスマホと向き合う日が来るわけなので、関わり方を考える必要もありますね。
森口信子:姿勢を良くしようとすると筋肉も緊張してきついんですけど、『おへその下伸ばそう』と思ってみると、骨盤が安定して楽にスッと背骨が伸びます。
大人も仕事中など、姿勢が悪くなってきたら意識してやってみるといいですね。特に女性は下腹部を圧迫すると子宮や卵巣の血流も悪くなって生理痛とかも出てくるので、気付いた時に『おへその下伸ばそう』とやってあげるとお腹も柔らかくなって血流も良くなりますよ。
病気になる前に、ならない工夫
”食生活”と”香り”には特に注意を
--- お二人が生活の中で気をつけていることはありますか?
森口信子:一番大切なことは昔から言われている『快食・快眠・快便』ですが、まずは排泄の方が大切ですので快便・快眠・快食ですね。
森口稔:食生活のことに関して大事なことは、加工食品や添加物を控えること、旬の食材を摂ることです。
森口信子:そうですね。お台所には味噌・醤油・酢・酒・砂糖・塩だけじゃないですか。それでも加工食品の成分表示にはカタカナいっぱいで『お薬?』と思えてしまうから、そういうものはできるだけ避けたいですね。
森口稔:添加物の問題でいうと、子供に与えないだけではなくて、親から直さなくてはいけないと思います。これから子供を産む方は特に注意してほしいですね。
--- 妊娠してお腹に子供がいる時は、ほとんどの方が食べものなどに気を遣いますが、森口さんの想いとしては『むしろその前、ママになる前』から意識することが重要だということですね。
森口稔:はい。最近では子供が花粉症になったり、今までの常識では考えられないことが起きています。病気になってから治すには、治せる限界がありますよね。
だからこそ、病気になる前にならない体づくりが大切だということです。本当の予防とはなんなのか、しっかり勉強して根本的な問題を見直す必要があります。
食べ物だけではなく、香りの問題も深刻ですね。近年、香りで体の不調を訴える症状(化学物質過敏症)で来院される方が増えていると感じます。
最近は、柔軟剤の香りがだんだん強くなってきていて、要は香りを出すために化学物質を入れているわけです。皮膚からの吸収や、呼吸で入れてしまうのでなるべく化学香料を避けた生活が理想的だと思います。
--- ベビタブは無香料なのですが、「入浴剤=いい香り」という印象も強いので、「香りがないから物足りない」とご意見をいただくこともあるんです。
森口稔:いえいえ!香料はない方がいいんですよ。誰にでも安心して勧められます。重炭酸で体にいいことは僕らが言う必要もないと思うんですけど、余分なものが入ってないというのが一番いいですよね。今の時代、なかなかないですよ。ママさんたちは、子供さんに何を使ったらいいかわからなくて悩んでいる人もいっぱいいますからね。
森口信子:本当に色も香りもないほうがいいですよ。だからこそ、誰にでも勧めやすいです。
森口稔:僕も最初、重炭酸入浴剤を使ってお風呂に入った時、次の日の朝ね、身体がポカポカしちゃって熱があるんじゃないかと思っちゃいましたよ(笑)真剣に思ったんですよ。
--- 最後に、ママさんたちにメッセージをお願いします。
森口稔:これから生まれてくる子供のために、そしてすでにお子さんがいる人にも”食生活”についてしっかり考えて欲しい、というのが僕の願いですね。カナダなどの海外では、国内の食品の規制が厳しくなってきています。日本ではその点まだ緩いので、大人は子供たちのためにも、そろそろ真剣に考えなくてはいけないと思います。
森口信子:ママの笑顔は子供の安心に繋がるから、ママたちも健康でいてほしいですね。そして子供は可能性をたくさん持っているから、大人が潰さないでほしいなぁ、ということが願いです。
profile
森口 稔(もりぐち みのる)
1956年生まれ、長崎県西海市出身
鍼灸師(国家資格)
2001年に20数年間勤めた会社を退職し、鍼灸師を目指すことを決意。
2004年、現在のもりぐち鍼灸院を開院。
森口 信子(もりぐち のぶこ)
1960年生まれ、長崎県佐世保市出身
鍼灸師・あんま指圧マッサージ師(国家資格)、医療徒手リンパドレナージセラピスト
趣味のヨガではインストラクター歴26年。
もりぐち鍼灸院
公式HP http://www.moriguchi-cl.net/
住所 東京都渋谷区本町2丁目43-4
営業時間 10:00~19:00(土曜は18時まで)
定休日 水曜・日曜・祝日
電話 03-3375-4591
京王新線『初台駅』より徒歩6分
都営大江戸線『西新宿5丁目駅』より徒歩8分